小児鍼について

最近、小さなお子様の症状(夜泣き・疳の虫等)について
多くお問い合わせを頂きます。

小さなお子様(赤ちゃん)はとても敏感で、
なぜ気分が悪いのか、居心地が悪いのか分からないために、
ぐずったり、泣いたりしています。

「疳虫(かんむし)」とは、小児の疳がたかぶって
いろいろな症状を現す状態を表現します。
主な症状としては、以下のようなものがあります。
※「疳」とは漢方医学の脾疳(ひかん)を指し、
ここに住む虫が騒ぐと症状が出ると考えられていました。

● 夜泣きがひどい、なかなか眠らない
● 不機嫌、癇癪を起こす、過度に興奮する
● 薄目を開けて寝ている、キーキーと奇声をあげる、
● 落ち着きがない、行動が乱暴、噛みつく

また疳の虫の子の特徴として以下のものがあります。

● 顔いろが青白い
● 表情が険しい
● 白目の部分が青っぽい
● 眉間に青筋がみられる

皮膚、粘膜が未発達のため外からの刺激に対する過剰反応、
生活環境(騒音・気温・過保護等)、食生活(糖分の過剰摂取等)、
原因は様々ですが、小児はすべての器官が未発達で発育途上にあり、
この時期において起こる自律神経の種々のバランスの乱れが症状を
引き起こします。

小さなお子様に対する鍼灸は、軽い皮膚刺激により自律神経を調節し、
脳や内臓の発育を良くする効果があります。
主な適応疾患は疳虫症状や、夜尿症、小児喘息、花粉症、食物アレルギー、過敏症、
チック症、アトピー性皮膚炎などですが、
風邪や下痢、食欲不振など様々な症状に良い結果が期待できます。

お子様の症状でお悩みの方、是非一度ご相談ください。

漢風堂