関節を主病変とし、全身の支持組織を多発性におかす慢性の炎症性疾患です。
好発年齢は20~50代で、男女比は1:4で女性に多くみられます。
【関節症状】
多発性・対称性に関節に炎症が生じる。初期には朝に関節がこわばるのが特徴で
やがて関節痛、腫脹が起こり、進行すると関節の変形、強直が起こる。
【関節外症状】
皮下結節、間質性肺炎、肺線維症、血管炎、心筋炎など多彩な症状がでる。
【合併症】
続発性アミロイドーシスによる腎障害、心障害などが起こることがある。
東洋医学的には・・・
———————————————————————————————————————————————-
風・寒・湿の外邪が体内に侵入し、気血の巡りを滞らせるために起こると考えます。
それぞれの邪気が単独で症状を引き起こす場合もありますが、
多くは他の邪気を合わさって身体に悪影響を及ぼします。
風邪による侵害が大きい場合 : その性質と同様に、痛みは遊走性で、悪寒発熱を伴うことがある。
寒邪による侵害が大きい場合 : 一定の部位に激しい痛みがあり、冷えにより増悪し、温めると緩和する。
湿邪による侵害が大きい場合 : 重だるい痛みがあり、雨の日や湿度の高い場所ではこわばりが強くなる。
身体の水分代謝の改善を図り、気血の運行を整え、冷えを解消することが重要です。